セレッソ大阪に所属していた扇原貴宏は、出場機会を求めて名古屋グランパスに移籍。

9日に行われた川崎フロンターレとのJ1セカンドステージ第2節で先発出場し、名古屋でのデビューを果たした。

扇原にとっては記念すべきファーストゲームであったが、この日はイ・スンヒの退場もあり川崎相手に0-3と完敗。

苦い思い出となってしまったのだが、3点のビハインドとなった79分、距離のあるところから自慢の左足を振り抜いた。

ゴールまで30mはあろうかという位置から思い切ったミドルシュート!

咄嗟の判断にGKチョン・ソンリョンもやや反応が遅れていたのだが、これは惜しくもゴールの左に外れた。

左足の精度はJでも屈指の扇原。そこまで得点力があるわけではないが、このようにノンステップから強烈なシュートを打つことができる。

試合後、名古屋の小倉隆史監督は扇原について「大きな展開といったところで何本か(特徴を)見せてくれたと思いますし、その意味では、今までにない展開にもなったと思います。ただ、それぞれの選手とも、そこから次のプレー、フィニッシュまでの形というのがなかなか見えてこなかったかなという感じがしました」とコメントしている。

この日川崎に敗れたことで、名古屋はJ1の年間順位で降格圏となる16位に後退している。

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