ライターを目指している方へ
平安山「それではライターを目指している方向けのインタビューをさせて下さい。現在は様々な媒体で記事を書いていますが、それらは向こうからのオファーですか?それとも仲本さんから積極的にアプローチしたのでしょうか?」
仲本「だいたい半々、と言ったところです。でも基本的にはオファーを待つばかりでなく、自分から媒体に積極的にアプローチすべきじゃないかと思います。その方が相手への印象も良いと感じています」
平安山「やっぱり積極性は大切なのですね。僕の場合だと8割とか9割、自分から媒体へお願いして記事を書いています。"南米や日本のこんな情報書けますが、御社でいかがですか?"という趣旨のメールをよく送っています。仲本さんの場合、ラジオ会社に勤めていた経歴をお持ちですが、その経験でライター人生に活きている事はありますか?」
仲本「あります!ラジオに限らず、大卒でいきなりフリーライターよりも、社会人を経験してからフリーライターになる方が良い気がしています。その方が選手を含めた色んな人の気持ちが分かってきますし、サッカーだけに縛られない幅広い記事が書ける様になりました」
平安山「インタビューのやり方で僕へのアドバイスはないですか?(笑)」
仲本「うーん(笑)やり方の違いですが、平安山さんはインタビュー内容を紙にメモしながら話を聞いていますが、僕の場合だと録音にしています。録音の方が後から振り返った時にも声の感じや間の取り方などから相手の感情を読み取り易いメリットはあるのかなと。インタビューした相手の意見に出来るだけ不純物が混じらない様に、読者に内容をそのまま伝えられる様に努力しています」
平安山「とても良い勉強になります」
仲本「スマホに録音アプリとかもあるので是非活用してみて下さい。録音する事のもう1つのメリットは、インタビューを後から振り返った時に自分のインタビューのやり方も録音されているので、自分の反省が出来る点も挙げられますね。例えば、"こういう質問の仕方をした方が良かったのでは?"みたいな部分が出たら常に改善を心掛けています」
平安山「僕も改善し続けなければと思いました。インタビューの時に気を付けているポイントはありますか?」
仲本「自分よりも相手に話して貰う事です」
平安山「そのために気を付けている事はありますか?」
仲本「雰囲気作りですね。空気感を感じて貰うと言いますか、ポジティブな話をする時とネガティヴな話をする時とでトーンや間の開け方を変えています。あとは壁を作られない様に信頼関係を構築する事も大切です」