先日行われたワールドカップ予選で、韓国代表はカタールと対戦。ホームで早い時間に先制を果たすも、その後2点を奪われ逆転を許す。

しかしその後2点をなんとか取り返し、ホン・ジョンホがレッドカードを受けて退場するなかで辛うじて勝ち点3を獲得することに成功した。

この試合で批判を受けているのは、全員が中国でプレーしていた最終ラインだ。ホン・ジョンホ(江蘇蘇寧)、チャン・ヒョンス(広州富力)、キム・ギフィ(上海申花)、チョン・ウヨン(重慶力帆)の4名は不振の原因とも指摘されている。

『朝鮮日報』などの報道によれば、試合の解説を行っていた元韓国代表FWイ・チョンス氏は以下のように話し、中国化されてしまうことは問題だと語っている。

イ・チョンス(元韓国代表FW、解説者)

「いくら良い選手でも、中国のリーグに行って2~3年プレーすれば、中国化されてしまう」

それに対して、カク・テヒとイ・ヨンス技術委員長は以下のように反論し、中国に行ったことが問題ではないと話している。

カク・テヒ(韓国代表DF)

「リーグが変わったとしても、実力が急激に低下したり、変わったりすることはない。中国に行って実力が落ちたと言うのは本当に話にならない」
イ・ヨンス(韓国サッカー協会技術委員長)

「中国に行って実力が落ちたとはいいにくい。いずれにしてもチームで出場機会を得ることが重要だ。中国に行って実力まで現地化されたというのは正しくない」

この明確に対比できる意見に対して、朝鮮日報のイ・チェホ記者は以下のように語っており、納得できるところも納得出来ないところもあると主張している。

「イ・ヨンス氏は代表監督と隣で試合を見ている。カク・テヒは最古参だ。忘れてはならないのは、彼らは代表の守備の不安について同調できる立場ではないということである。社長が横にいるにもかかわらず、『そうだね』と言える人はいない。

しかし、だからといって中国に行ったことで実力が急低下したという話に同意したいわけでもない。ホン・ジョンホはまだ2ヶ月だ。草サッカーでプレーしていても急低下はしない。

ただ、彼らが中国で本当に実力を高められているかと言われれば、果たして『はい』と答えられるだろうか?

常識的な考えで言えば、大きなところでプレーすれば、そこに適応するために実力も上がる。低いところなら、実力の維持はできても、向上するというのは無理がある。

『中国に行けば現地化される』という点に納得できる理由も、まさにここにある」

韓国ではこのところ重要な選手たちが中東、あるいは中国のリーグでプレーする選択を行うことが多くなっている。

それが現在のところは韓国の実力面に大きな影響は与えていないといえるが、長期的に見ればどうなのか?現地でも議論は大きくなっているようだ。

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