GK:中村航輔(柏レイソル)

初めは最後尾からの選考とするが、2016シーズンに柏レイソルでJ1デビューを果たすや否や、瞬く間に不動の守護神へと成長した中村航輔の名を挙げたい。

一部Jリーグファンの中では、「近い将来、彼がA代表の守護神の座につく」と予想する声もあるようだが、かくいう筆者も“中村航輔・信者”の一人である。「近い将来」というのがどれほどのスパンになるか推し量ることは難しいが、今予選にも予備登録として名を連ねている点を見ても、首脳陣が注目していることも間違いないだろう。

彼には様々な点で見るべきところがあるが、やはり、1vs1の場面で見せる「絶対に止めてやる!」という声まで聞こえてくるような気迫十分のセービング。また、味方ディフェンダーが諦めかけるようなきわどいシュートに対しても難なく対応してしまう、超人的な反応速度が真骨頂。上背やフィジカルの面で物足りなさが残るが、シュートストップという面においては、既にJ最高峰といっても差し支えないだろう。年齢もまだ22歳。ここに経験値が積み重なれば、より“本格化”していくはずだ。

今季は立ち上がりこそ、チームの連敗に引き連られるような形でやや淡白なプレーが目立ったが、守備陣も引き締まり勝ち点を稼げるようになってからは、自身のパフォーマンスも復調。第8節の横浜F・マリノスとの試合でも、チームを完封勝利に導くセーブを連発した。

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