かつてトッテナム・ホットスパーのユースでプレーし、「新しいディディエ・ドログバ」とも言われた元コートジボワールU-20代表FWスレイマヌ・クリバリ。

とくに年代別代表では大きな活躍を見せ、2011年のU-17ワールドカップでは4試合で9ゴールという鮮烈な結果を残した。

しかし、トッテナムではトップチームでプレーすることが出来ず、その後はバーリ、ピストイエーゼ、ピーターボロ・ユナイテッド、ニューポート・カウンティなど下部リーグに所属。

昨年からはスコットランドのキルマーノックでプレーしていたが、今年1月にエジプトのアル・アハリへと移籍している。

そんな「かつての神童」は、エジプトで8試合6ゴールと活躍しながらも、かなりひどい目にあってしまったようだ。自身のSNSで4日に投稿した内容は…。

スレイマヌ・クリバリ

「申し訳ないが、クラブにこれ以上いることは出来なかった。僕のパスポートは『人質』にされた。そして、得点するたびに伏して祈ることを強制された。

僕はこのチームで落ち着くことが出来なかったし、この5ヶ月間は環境に慣れようとしてきたが、限界に達してしまった。

このチームはパスを出そうとしないし、僕はゴールを奪うために苦しんだ。

監督は、彼が思うプレーを僕に求めてきたが、それではうまく行かないことは分かっていた。もし要求に従わなければ、オフィスに呼び出される。

妻や子供はトラウマになっている。家族はクリスチャンであり、この国の文化的活動に馴染めていない。

ここに来てから、僕は適切な休暇なしに働いてきた。だから何も言わずに去らなければいけなかった。逃げられる最初のチャンスで、パスポートを持ってね。

アル・アハリは僕をまるで奴隷のように脅した。もしFIFAが僕を処分するなら、それを受け入れるよ。

心の平穏と安全は、自分にとって最も重要なものなんだ」

北アフリカや中東諸国でプレーしている選手がパスポートを没収されるという事件はこれまでもいくつか報告されてきた。

そのたびに人権侵害なのではないかという問題提起は行われるものの、それは一向に解決の兆しを見せていない。