4、ジェラール・デウロフェウを買戻し、異端者に寛容になれ

バルサのカンテラ出身選手として、ティアゴ・アルカンタラ以降最も期待される選手のひとりだったデウロフェウ。だが、彼はタタ・マルティノやルイス・エンリケからは敬遠された。

素晴らしいスキルを持つが、扱いが難しいエゴイストでもあるのだ。エンリケは彼を許容してバルサのスターたちのなかに組むことよりも放出することを選んだ。

柔軟性のない戦術が採用されたエヴァートンやセビージャでは苦しんだデウロフェウだが、よりオープンなスタイルであるミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督のもとでは輝きを放った。

彼を買戻し、穴の空いた右サイドに組み込むことはバルサにとってキーになるだろう。いくらか気難しいからといって、彼の天才性を捨てるべきではない(現在ミドルズブラでプレーする元バルサFWアダマ・トラオレにも同じことが言える)。

バルサは異端者を歓迎する場所に再びならなくてはいけない。いずれにしろ、ロマーリオ、リヴァウド、ロナウジーニョのような選手なしでは、バルサは今のような偉大なるクラブになってはいないだろう。

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