『Inside』は8日、「イランサッカー連盟会長のマフディ・タジ氏は、シリアにわざと点を取られたという噂を否定した」と報じた。
先日行われたワールドカップ・アジア3次予選グループAの最終節では、シリアが首位のイランと引き分け、3位でプレーオフへの出場権を獲得したというドラマがあった。
シリアは後半アディショナルタイムに1点を返すなど劇的な展開であり、世界中でこの結果は大きな話題になった。
しかし、この最終節の後でAFCが「最終節の問題を調査している」と発表したことから、イランの八百長を疑っているとも噂に。
それに対してイランサッカー連盟の会長を務めるタジ氏は以下のように話し、八百長の存在を完全に否定した。
マフディ・タジ
「シリアは常にイランの代表チームにとって強力なライバルであった。我々の選手はベストを尽くしたが、後半の同点ゴールを許した。八百長は全くない」
なお、試合の分析からは以下のように八百長を否定する7つの要素が見られ、AFCがこれを調査している可能性はほぼないと考えられている。
- 試合が操作されているとすれば、イランはシリアを勝たせなければならなかった。2位に出来る可能性があったにも関わらず3位にしたのは不可解
- シリアの最初のゴールは、イランのゴールキーパーからのリバウンドであり、操作は不可能だった
- イランの2ゴールはシリアに先制されてからのもので、シリアのゴールキーパーはいくつも好セーブを見せており、手を抜いている兆候がない
- イランのゴールキーパーもシリアの直接フリーキックをセーブしており、絶好の得点機会をスルーしていない
- 89分にはシリアのゴールキーパーによる素晴らしいセーブがあった。イランがわざと負けようとした兆候がない
- シリアの同点ゴールはアディショナルタイム3分であった。意図的に伸ばされたものではない
- 同点ゴールを決められた後のイランはペースを上げてプレーしており、負けようとしているとすれば不可解である