― 対峙したときにやりづらい相手はどんな選手ですか?

それぞれが自分の間合いを持っているので、その違いを感じてしまったときにやりづらさを覚えますね。僕もまた他の人とは違う間合いで、ある程度距離があっても仕かけられる強みがあるんですが、同じチームでいえば太田宏介は近い距離でも守備ができ体も強いので結構やりづらいです。逆にいえば、相手が嫌だと感じる間合いになった瞬間に仕かけることをいつも心がけています。

― Jリーグで長年プレーしてきて、日本人選手の個の力をどのように見ていますか?

海外の選手に比べると、より流れを感じながら仕かけていく印象があります。もちろんプラスな面もあるのですが、局面の1対1として見るとタイミングが少し遅れる部分もあって。本能のまま、ボールを受けた瞬間あるいはその前から仕かける姿勢がもっとあっていいのかなと思います。先日東京からポルトガルのポルティモネンセへ移籍した中島翔哉あたりは完全に自分の仕かけからスタートしますし、海外から来る選手を見ていてもそういった本能的な部分を磨くことは、仕かけのレベルを上げていく意味でも大事ですね。

自分からアクションを起こして、相手のリアクションを作る。そしてそれを自分が生かす―。そういった駆け引きの楽しみが1対1から学べますし、自分も小さいころからその喜びをたくさん感じてきたので、どんどんチャレンジしてほしいと思います。

― 最後に、スパイクに関するこだわりや好みなどを教えてください。

僕は、見た目が派手であればあるほど好きです(笑)。色としては原色や蛍光色ですかね。そこで注目してもらって、なおかつ自分の足技も見てもらえればと思っています。

機能的には軽さと、後は横へステップを踏む際のグリップ感ですね。芝をしっかり掴むだけでなく抜けの良さも重視しています。そこのフィット感が高いほど、ククッといけるイメージが沸きます。

ポルトガルの地で早くも結果を残している中島翔哉。彼の良い意味で日本人離れした仕かけに石川もかなり期待している様子だった。

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