6日(金)に行われた、2018年ワールドカップに向けた南米予選第17節。

アルゼンチンが引き分け、コロンビアが敗れるなどの波乱があり、順位表はこれまで以上により混沌としたものになった。

そんななか、すでに首位通過を決めているブラジルはアウェイでボリビアと対戦。

試合前に行われた記念撮影で、ちょっと珍しい光景があった。

なんと、ブラジルの集合写真にボリビアの選手が一人入っていたのだ。

写真を見て分かる通り後方に緑色のユニフォームを着た選手が写っており、人数を数えてみても全員で12人いる。

このボリビア選手の名はマルセロ・モレノ。

187cmと体格に恵まれた大型ストライカーで、2000年代終盤以降のボリビア代表を支えるエースだ。

そんなマルセロ・モレノの父親は元ブラジル代表MFで、自身もアンダーカテゴリーのブラジル代表でプレーしていた。クラブキャリアでもブラジルのチームを数多く渡り歩いており、2014年のブラジル全国選手権ではクルゼイロの連覇に貢献している。

その後、A代表ではボリビアを選択したマルセロ・モレノだが、ブラジルとの絆は強いようでどうやらブラジルの選手たちから一緒に写真を撮ろうと誘われたのだそう。

ブラジル人らしい温かい心遣いだが、ワールドカップ予選でこのようなシーンが見られるのは非常に珍しい。もちろん、ブラジルの突破とボリビアの敗退がすでに決まっていたから実現したとも言える。

なお、試合はスコアレスドローで終了。ブラジルにとってはワールドカップ予選ではおよそ2年ぶりとなる無得点試合であった。

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