3日、第96回全国高校サッカー選手権3回戦が行われ、優勝候補と目された青森山田高校が長崎総合科学大学附属高校に敗退した。

今の高校サッカーでは「選手権」だけでなく実戦の機会が多い。特に、Jユース・高校入り乱れてリーグ戦を戦う高円宮杯U-18サッカーリーグは、プレミア、プリンスリーグ…とディビジョン制になっている。では、今年度の選手権試合結果はリーグの結果通りのものだったのか?

調べてみたところいくつかの傾向があったので紹介しよう。

リーグ格差は?

最後のページにすべての高校の所属リーグ、今季成績、選手権での成績を掲載した。それを参考にすると、プレミア所属が3チーム、プリンスリーグが25チームで最多、県1部リーグが20チームとなった。

今季県1部(実質3部)に在籍していても、3チームがベスト8に進出している。

逆に一番上のプレミアリーグに所属していても1都道府県1学校しか出られない選手権では、本大会を前に散ったチームが少なからずある。例えば千葉県の市立船橋高校がそれだ。

一方で、所属リーグごとにどこまで勝ち進んだことを見てみると県リーグのチームは2回戦までに20チーム中16チーム(80%)が敗退している。プリンスリーグは25チーム中15チーム(60%)、プレミアは3チームしか出場していないが1チーム(33%)のみ2回戦敗退とやはり上位に勝ち進むのは上位のリーグでプレーしている高校という傾向はある。

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