真ん中よりサイドの方が好き

――赤嶺選手のプレースタイル上の特徴として、チームがボールを持った時、ボールを奪った時、中盤での繋ぎにはあまり関わらずに早いタイミングでサイドに開きますよね?

「そうですね。『“狭い”ところから“広い”ところへ展開する』というのが、チームのコンセプトとしてあります。逆サイドにボールがある時に、しっかりと次の攻撃の準備をして、余裕を持ってボールを受けられるように自分は外側へ広がるようにしています。もちろん、チャンスがあれば相手のサイドバックに対して裏を狙う動きで仕掛けています」

――赤嶺選手はもともとアタッカーの選手ですが、アンジュではボランチやアンカーを務める時期もありました。現在は右サイドMFとしてプレーしていますが、いったんパスの“出し手”を経験してから“受け手”に戻ったことで変化したことなどありましたか?

「自分の中では真ん中、ボランチやトップ下よりも、サイドの方がやりやすさを感じます。真ん中だったら360度見なければいけないのですが、サイドMFならタッチラインがあるのでそれは狭くなります。そうやってボールを持つ時は余裕があるので、サイドの方が好きだな、という想いはあります」

好きな選手は乾貴士&川澄奈穂美

――そんな赤嶺選手が参考にしたり、好んでプレーを観る選手はいらっしゃるのですか?

「逆サイドなんですけど、男子の日本代表MF乾貴士選手(べティス/スペイン)は切り込んでシュートを撃つのが凄く上手なのでよく見ます。自分もそういうプレーをしたいんですけど、右サイドからだと左足になっちゃうんで…。もちろん、左サイドでプレーする時には、中に切り込んでのシュートは常に狙っています。

女子では、なでしこジャパンのFW川澄奈穂美選手(シアトル・レイン/アメリカ)ですね。INAC神戸レオネッサに所属されていた頃によく見ていました」

――7月に広島を含む中国地方は豪雨災害に見舞われました。アンジュヴィオレ広島さん自身もホームゲーム開催だった試合が、延期の末にアウェイゲーム(※)に変更されることにもなりました。ファン・サポーターの中にも被災された方々はいらっしゃると思います。そんな皆さんにメッセ―ジをお願いします。

(※チャレンジリーグWEST第15節、vsセレッソ大阪堺ガールズ戦が7/16(月・祝)13:00キックオフ@東広島運動公園陸上競技場→8/5(日)16:00キックオフ@セレッソ大阪舞洲グラウンドにて代替開催となった)

「チャレンジWESTの最後の方の試合では地方開催での試合が組まれていて楽しみにしていました。自分たちが今こうしてサッカーをプレーできるのは当たり前ではありません。

そういう環境に感謝の気持ちを伝えるためにも、もっと広島を元気づけられるようにするためにも、プレーオフの残り2戦をしっかりと戦っていきたいと思います!」