アトレティコの仕掛けた罠

知っている人は多いかもしれないが、レアル・ベティスはボールを保持しつつ攻めていくタイプのチームである。そんなベティスに対抗するためにアトレティコが採った作戦は、「トラップディフェンス」と呼ばれるものだった。

トラップディフェンスを簡潔に説明すると、相手の保持するボールをある特定のゾーンに誘導してそこで奪い取りに行く、といった戦術である。特定のゾーンにボールが届いた時点でボール保持者の選択肢をできるだけ減らしておくことが理想的だ。

ベティスvsアトレティコ

上図はアトレティコの仕掛けたトラップディフェンス。

まずは2トップの2人がベティス3バックのバルトラとシドネイにプレスに行く(矢印①)。

そうすると自然と3バックの右のマンディがフリーとなる。これがアトレティコの仕掛けた罠なのだ。

プレスをかけられたバルトラとシドネイは空いているマンディにパスを出す。するとロドリとコケがベティスの中盤2人にマークに付き、サウールorルマルがマンディに狙いを定めて奪いにかかる(矢印②)。

フランシスはルマルによってパスコースを遮断されてフリーの選手が存在しにくい状態になり、マンディの選択肢はかなり限られていた。

よって奪いどころは図の円の部分に設定されており、効果的なトラップディフェンスが発動していたと言える。