11日に、今年最後の試合となるノルウェー戦を控えた「なでしこジャパン」。

4月の女子アジアカップで優勝を収め来年フランスで行われる女子W杯の出場権も獲得すると、8月のアジア大会でも見事金メダル。今年は飛躍の一年となった。

さらに、ヤングなでしこが8月にフランスで行われたU-20女子W杯で優勝。2011年のなでしこジャパン、2014年のリトルなでしこ(U-17女子代表)とあわせて女子では史上初の「三世代でのワールドカップ優勝国」となったのだ。アメリカやドイツといった女子サッカー強豪国でも成し遂げていないという点が、この記録の偉大さを物語っている。

アジアを制したメンバーに世界一のU-20世代が加わった今回のなでしこジャパン。なでしこリーグで活躍した選手から海外組の選手まで、是非とも注目して欲しい5人をピックアップしてみた。

山下杏也加(日テレ・ベレーザ)

アジアカップ、アジア大会いずれも決勝戦でゴールマウスに立ち、完封勝利で優勝に貢献したなでしこの正GK。特にアジアカップ決勝のオーストラリア戦では彼女のPKストップが試合の流れを引き寄せたと言っても過言ではないだろう。

所属のベレーザでもなでしこリーグ4連覇に貢献し、自身も4年連続ベストイレブンに選出と安定感抜群の彼女だが、GKに転向したのは村田女子高校時代という意外な経歴の持ち主でもある。

GK転向前はFWとしてプレーしていたのだが、これがキックの技術にも長けたGKという大きな長所を手にするきっかけになったとも言える。