━━南米は予想以上に対人戦が強いとよく聞きます。

普通に体が浮きましたからね(笑)

それで言うと、アルゼンチンもかなりハードで、あからさまに足を狙いに来るんですよ。

━━サッカーをしている人間なら誰でもわかる「この角度で行ったらまずいよね」というところからでもガツガツくるんですね(笑)

そうです、それが当たり前(笑)実際、行って早々に足首やられて、パンパンに腫れましたからね…。

でも、滞在できる期間が二週間しかなく少しも休みたくなかったので、頑張って乗り越えました(笑)

━━大学サッカーに戻ってきて何かプレーに変化はありましたか?

どうでしょう。自分で「これ」というのは難しいですが、そこからガツガツいくプレースタイルに変わっていった気がしますね。

当時は今と違ってポジションは前目だったり、サイドだったんですが、その重要性を考えるようになった感じはします。

━━その後、具体的にプロ入りに近付けたのは?

近付けたのは大学三回生の時ですかね。その年の終わりに関西選抜に入って、デンソーカップ出れるようになって、ようやくプロチームからも見てもらえるようになった感じです。

とは言え、まだまだ怪しいレベルでしたね。大学もそこまで積極的にJリーグに選手を送り込むようなところではなかったので、プロチームから具体的に声が掛かるようになるまで、なかなか状況がわかりにくいんですよ。なので、「結局、この先どうなんのかなぁ」という思いはありましたね。

ただ、振り返ってみると、大学時代は良い思い出ばかりです。

四回生の時は副キャプテンになって、キャプテンや他の幹部らと「とにかく、勝つために」ということで、ひたすらミーティングをしまくったり…色々な経験をさせてもらえました。