これは、特に川崎フロンターレのサポーターならピンと来る話かもしれない。

というのも、たとえば大島僚太が加入した2011年以降に川崎が獲得した新卒(高卒・大卒)選手を年度別に見ていくと…。

2011年

大島僚太(静岡学園高校)
福森晃斗(桐光学園高校)
谷尾昂也(米子北高校)

實藤友紀(高知大学)
田中雄大(関西大学)
棗佑喜(駒澤大学)

2012年

田中淳一(大阪桐蔭高校)
高木駿(明治大学)

2013年

安柄俊(中央大学)

2014年

谷口彰悟(筑波大学)
可児壮隆(阪南大学)※

2015年

三好康児(川崎フロンターレU-18)
板倉滉(川崎フロンターレU-18)

車屋紳太郎(筑波大学)
中野嘉大(筑波大学)

2016年

長谷川竜也(順天堂大学)

2017年

田中碧(川崎フロンターレU-18)
タビナス・ジェファーソン(桐光学園高校)

知念慶(愛知学院大学)

2018年

守田英正(流通経済大学)
脇坂泰斗(阪南大学)※

2019年

宮代大聖(川崎フロンターレU-18)
原田虹輝(昌平高校)

2020年入団内定

三笘薫(筑波大学)※
旗手怜央(順天堂大学)

高卒選手が加入しない年も多い川崎フロンターレだが、獲得する際はこの通り2012年の田中淳一を除き、同世代の選手を一緒に迎え入れているのだ。はっきりと傾向が出ている!

また、実はもう一つ特徴がある。

※は川崎フロンターレのアカデミー出身で、大学を経てクラブに戻ってきた選手。この中では可児、脇坂、そして2020年入団が決まっている三笘の3名が該当するが、こちらも必ず同期で世代屈指の選手を獲得しているのだ。

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それぞれにポジションも近く(谷口は大学時代主にボランチ)、伊藤氏が言う「刺激」の部分に繋がる。さらに、谷口や守田にとっても同期に川崎フロンターレをよく知るアカデミー出身者がいることは、クラブのフィロソフィーを理解する上でプラスとなったに違いない。

大学時代は無名に近かった中村憲剛や小林悠をチームの中心選手に育て上げるなど、独自の補強戦略で成功を掴んでいる川崎フロンターレ。今回の伊藤氏の話からはその一端がうかがえる。

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