畠中 槙之輔
1995年8月25日生まれ(23歳)
ポジション:CB
所属:横浜F・マリノス
J1での本格的なプレーは今季からとなるため、そのネームバリューは今回の代表メンバーの中では最も低いかもしれないが、その実力を高く評価する声は多い。
184cm/80kgと日本人DFの中では恵まれた体躯を誇り、空中戦では持ち前の跳躍力と落下地点に入るセンスから自分よりも身長のある選手が相手でも十二分に対抗する。無論、その特長だけであれば、彼に匹敵するDFは他にも存在するだろう。だが、彼が高い評価を受けるのはその「強さ」だけではなく「巧さ」を併せ持つ点にある。
アンヘル・ロティーナ監督の下で育った東京ヴェルディ時代から話題を集めていたが、その右足から放たれるフィードも精度と質の両面で特筆に値。「後方からのビルドアップ力」という現代のセンターバックに必要不可欠とも言うべき、能力を高いレベルで備えている。
アンジェ・ポステゴグルー監督が横浜F・マリノスで志向する「アタッキングフットボール」にフィットしたことも、彼の能力をもってすれば、当然の成り行きであったと言えるだろう。
重鎮の吉田麻也が招集外になったとはいえ、W杯以来では主力を担った昌子源、アジアカップで評価を急上昇させた冨安健洋、そして、同大会でバックアッパーを務めた三浦弦太ら実力者が揃うが、彼らCB陣に割って入れる武器は十分に持っている。