“世界最高”のホームを持つ

ボリビア代表が母国で試合を開催する際は、海抜約3,600mに位置する事実上の首都ラパスにあるエルナンド・シーレススタジアムで行われる。

高地は酸素が薄く、ボールがよく飛ぶ。先日、ラパスより高い4,000メートルを拠点とする同国のナシオナル・ポトシが54本のシュートを放ちながらカウンター一発で敗れたことは世界的にも話題となった。

また、高山病という言葉があるように高地は慣れない選手にとっては非常に困難な場所であり、南米予選ではブラジル代表やアルゼンチン代表さえしばしば餌食となっている。

ただそんなボリビアも“下界”に降りてくると「ただの人」。2015年コパ・アメリカにおけるエクアドル戦での勝利は、“高地以外で南米勢に勝利する”実に62年ぶりの出来事であった。