ユルゲン・クロップ監督のもとでUEFAチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたリヴァプール。
指揮官を支える参謀のひとりが、オランダ人のペピン・リンデルス氏だ。彼は弱冠36歳のアシスタントコーチ。
2018年1月にNECの監督に就任するため一度はリヴァプールを離れたものの、その夏にチームに復帰している。
戦術家として知られるリンデルス氏がリヴァプールがどう進化したのかを明かした。
『thisisanfield』によれば、昨季と比べて飛躍した点についてこう述べたという。
ペピン・リンデルス(リヴァプールアシスタントコーチ)
「個人的には昨季の同時期よりもはるかによくなったと思う。
プレーをかなりよく定められるようになった。
最終ラインは高い位置どりでいることをかなり快適に感じているよ。守備において遥かに優勢になっている。
もちろん、ゲームもスペースもよりうまくコントロールできている」
「チームは自分たちがやりたいプレー方法を吸収し、自分たちの自然なスキルになった。
ただ、プレシーズンが短かったので、シーズン中も構築を続けて、“マシーン”を再び見つけ出す必要がある。とはいえ、正しいやり方をしていると確信しているよ。
簡単ではないけどね。多くのチームは(リヴァプール戦で)システムを変えるから。
例えば、チェルシーの4-5-1を分析していたが、彼らは4-3-3にしてきた。
我々との対戦で多くのチームはシステムを変更し、カウンターを増やしたり、与えるスペースを減らしてくる。
我々は自分たちのボールプレーをよりよくする必要があった。だが、今の我々は昨季よりも格段にいい」
「チームはプレーの決め方、ポジショナルプレーのスピードアップ、ライン間にいる適切な選手の見つけ出しがかなりよくなったと思う。それで本当にクリエイティブになった。
サイドバックをより攻撃に関与させ、MFはよりコントロールするなどいくつかの調整もした。
最終ラインはボールプレー、スピード、プレーのやり方、ボールプレーへの関与、方向の見出し方において大きなステップを踏んだ。最終ラインからのバリエーションは豊富だ。
もちろん自分たちのアイデンティティを失うことなくね。
ただ、攻撃がよくなればよくなるほど、いいカウンタープレス(ゲーゲンプレス)がしやすくなる。それが我々のアイデンティティだ。
なので、そこも相当に改善したと思う」