Jリーグへの入会を決めたFC今治について、Qolyでは「サカつく」の宮崎伸周プロデューサーと共に「リアルサカつく」の実態に迫っている。

前回は矢野将文社長にお話を伺い、FC今治というクラブの全体像をお届けすることができた。

しかし取材はまだまだ続く。今回は、20代にしてクラブの経営企画室長を務める中島啓太氏に、FC今治がこの5年間で歩んだ軌跡や経営戦略などを聞いてきたぞ。

岡田武史との出会い

Qoly(以下略):中島さんはFC今治のトップパートナーであるデロイト トーマツ コンサルティング合同会社のご出身だとおうかがいしました。どのような経緯があって今治で働くことになったのでしょうか?

中島啓太氏(以下中島):私自身は四国にも愛媛にも今治にも縁はなくて、大阪で生まれ育ちました。高校、大学と海外に行って、卒業後に東京のデロイト トーマツ コンサルティング合同会社で5年ほど経営コンサルタントとして働いて今治に来たというのが大きな流れです。

岡田武史さんとの出会いが、今ここに私がいる一番の理由です。

私がデロイトに入社して1年目の終わり、2年目の頭ですから2013年から2014年に変わるくらいの時ですかね。ちょうど岡田さんがデロイトの「特任上級顧問」という外部アドバイザーみたいな職に就かれたんです。

そこで若手の勉強会ができて座長に岡田さんが座り、社内のメンバーが月1回15人くらい集まっていたんですが、私もそこに入れてもらいました。そこで初めて岡田さんと出会いました。