元日の天皇杯決勝で鹿島アントラーズを破り、悲願の初タイトルを獲得したヴィッセル神戸。

短いオフを経て、今月8日にはFUJI XEROX SUPER CUP 2020でJ1王者の横浜F・マリノスと対戦。こちらでも9人連続失敗という“魔のPK戦”を制し、スーパーカップ初制覇を成し遂げた。

12日には、AFCチャンピオンズリーグの初戦でジョホール・ダルル・タジムに5-1と大勝。強力なタレントを揃えるチームは2年目を迎えたトルステン・フィンク監督のもと、素晴らしいスタートを切っている。

そんなチームにおいて、圧巻のパフォーマンスを見せているのが酒井高徳だ。

7年半プレーしたドイツで様々な経験を積んだ28歳のDFは、2019年夏に神戸へ加入。大物外国人選手たちを前に遠慮しがちだった空気を変え、自らも質と量を兼ね備えたプレーでチームを牽引している。

ゼロックスでは左のウィングバックとして、対峙した昨季のJリーグMVP仲川輝人を特に前半ほぼ完封。「思ったより何もなかった」と振り返る出来で、攻守に大きな役割を果たした。

同学年ということもあり髪型をいじるなど仲が良さそうな二人。山口蛍もこの試合、右のシャドー気味で前線から中盤を広くカバーし、最後のPKを決めるなど大活躍だった。