――今年も多くのサッカークラブが沖縄でキャンプを行いました。実際にどんなクラブがキャンプで沖縄を訪れましたか?
例年通り、J1・J2・J3のチームと、海外から中国のチーム。それと、中韓以外では初めての外国クラブとして、ブラジルからコリンチャンスのU-23が参加しました。
――そうなんですね!コリンチャンスの参加はどんな形で決まったのでしょう?
日中韓のチームがキャンプを行うことで、サッカーキャンプ地としての沖縄のブランド価値が上がってきたことが大きいです。
U-23という年代に関しては、ブラジルが出場する東京五輪を見据えた強化の面もおそらくあって、実際にキャンプを行ったのはコリンチャンスだけですが他にも複数のブラジルクラブから打診はありました。若手選手を売り込もうという狙いもあるのかなと感じます。
彼らの特徴として、スケジュールの変更がとても多かったです。午後の練習が急遽オフになったり、逆に急遽やることになったり。試合もそうですね。4セットやる予定を2セットに減らしたり、逆に増やしたり。いろいろありました。
ブラジルだなと思ったのは、実際に試合をやるとなっても、最初は観光気分でずっとスマホを片手にのんびりとした感じなんです。でも、ウォーミングアップで着替えてスパイクを履いた瞬間、ガラッと変わりました。
本当に0か100かですね。日本人の関係者も皆言っていましたが、そこの切り替えはブラジルから日本が学ぶべきものだと思いました。試合もほとんど負けなしだったのではないかと思います。
――キャンプではマッチメイクにも携わったりするんですか?
だいたい2つのパターンがあります。チーム同士で話し合って決めるパターンと、たとえば3試合を希望していて、2試合はチーム間で決まっているけど「あと1試合、監督が望んでいるのでどこかないか」といった問い合わせが来たりします。
いずれにしても、沖縄サッカーキャンプ事務局から沖縄県サッカー協会に依頼して審判員を派遣してもらっているので、すべてのトレーニングマッチの情報は集約することになります。