現代社会は、インターネットやスマートフォンの普及により、情報が溢れた時代となりました。

その影響は大人たちにだけではなく当然子供たちに強く与えています。短時間に得られる情報量は増え、情報を入手するために要する時間や越えなくならないハードルは格段にダウンしました。

しかし、その一方、昔のように兄弟姉妹で協力して調べ物をする機会は少なくなり、個人の力で簡単に情報を手にできるようになりました。さらに、両親は共働き、子どもは学校の後に毎日のように習い事を行い、家族で共に過ごす時間も少なくなっています。

そのような日常が兄弟間や家族のコミュニケーション不足を生み、誰かと協力する機会も減少し続けていると思います。

幼少期の「永井兄弟」

また、夢や目標に向かうその過程で「失敗したらこうなる」、「この挑戦にはこのようなリスクがある」などの情報もチャレンジする前に得ることができる社会となりました。

もちろん、情報が簡単に手に入る事のメリットは決して少なくありません。

リスクを事前に回避することで成功率を高められることはあるかもしれませんし、チャレンジするプロセスの効率化も図れるかもしれません。限られた時間の中で成果を上げるための一つ手段と言えるでしょう。

ですが、情報の入手が容易になったことで予防線を張り易くなった弊害として、挑戦することに臆病になる子どもが増えているように感じます。

挑戦するという事は成功も失敗もあります。

「失敗よりは成功のほうがいい」と考えるのは至極普通のことですが、「人は誰かと協力し、挑戦する過程で成長するものである」ということも忘れてはいけません。

そして、兄弟姉妹で切磋琢磨することができれば、目標の達成スピードは加速していくのです。