自信につながった群馬戦の逆転勝利

――今シーズンの徳島と言えば、同じ11月に行われた第30節のザスパクサツ群馬戦が一つ、ターニングポイントの試合として挙げられるのではないかと思います。アウェイで2点を先制されながら後半追いつき、アディショナルタイムに河田選手のスーパーボレーで逆転勝利を収めました。あの試合も途中出場でしたが交代するまではどんなことを考えていましたか?

苦しい展開になり、出場している選手たちも当然諦めてはいませんでしたが、交代した際はフレッシュな気持ちで勢いを持ってチームを助けようとベンチメンバー全員で話していました。

途中出場した選手は皆自分の仕事ができましたし、いい準備ができていたのかなと思います。

――ライブで見ていたのですが、ラストチャンスかもしれない場面、逆サイドから来た浮き球のボールを直接ボレーしたのは本当に驚きました。あれは“自分の形”だったのですか?

そうですね。すごく難しいというイメージはありません。簡単なゴールでなかったことは分かりますし嬉しかったですが、僕の中ではトラップするよりダイレクトで打ったほうが決めやすかったです。

――得点後はゴール裏のサポーターのところに走って行かれて、さすがに「LV」をやる感じではなかったですね(笑)。

テンションが上がっちゃいました(笑)。

――あの時、背番号を指さすようなジェスチャーもされていました。9番に対する思い入れからですか?

番号に関して「何番がいい」というのはそこまでないです。ただ、自分が徳島ヴォルティスの9番であるという誇りは毎シーズン持っていますし、そこをアピールしたい気持ちもあります。自分が良いゴールを決めた時は、番号と、顔をしっかり見てほしいですね。

――(笑)。群馬戦の勝利はやはり大きかった?

そうだと思います。一試合一試合の重みは変わりませんけど、0-2のような苦しい展開の時に、みんなでがんばって勝ち切れたというのはすごく自信につながりました。