――2019年からだとそういう感覚のほうが強いかもしれませんね。開幕戦の相手が横浜F・マリノスだと聞いた時はどう思いました?

Jリーグ、盛り上げにきているなと(笑)。

開幕戦どことやるのだろうと色々予想もしていたんですが、F・マリノスと聞いた時は、嬉しかったです。F・マリノスはJリーグが誕生した頃からタイトルをいくつも獲得していましたし、そういうチームとフロンターレが「金J」の開幕戦を任された。認められたという気持ちが強かったですね。

――フロンターレで「ここは絶対に負けない!すごい!」みたいなポイントってありますか?

「等々力劇場」です!昨年も11月18日の、ちょうど横浜F・マリノス戦。声が出せない中でも、あそこまで一体感が出せるんだと思いました。

メインスタンドで観ていたんですが、試合の終盤、それまで普通に観戦していた人たちも体を前のめりにしながら手拍子するようになったんです。本当に試合を食い入るように見ていて、そうした中で最後、ジェジエウ選手と小林悠選手がゴールを決めて勝ち切りました。

試合の温度感がすごく印象的でしたし、声が出せない中での「等々力劇場」だったので、“気持ちがつながる瞬間”をはっきりと感じました。あの時の雰囲気をこれからもたくさん味わってみたいです。

――注目選手は先ほど新加入選手で田邉選手の名前が出ましたが、他にはどうでしょう?

王道になってしまうんですが、三笘薫選手です。ゴールやドリブルはもちろん、攻撃的なポジションでルーキーにも関わらずあれだけアシストできるのは個人的にスゴイと思いました。

新人の得点記録がかかっていたシーズン終盤、他の選手ならシュートを打っていたであろう場面がいくつもありました。でも、三笘選手は個人の得点よりもチームを優先し、アシストを選ぶ。チームの利益を考えたプレーで、今シーズンもフロンターレを引っ張ってくれると期待しています。