今シーズン、レアル・マドリーの監督に復帰したカルロ・アンチェロッティ氏。

数多のスター選手を率いてきた名将は、『Corriere dello Sport』のインタビューでこんな話をしていた。

カルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー監督)

「勝利やタイトルは監督の仕事を測る単位だ。利益が時間やキャリアに影響を与えるのは、どの分野でも同じこと。

いいプレーをすることで、結果が得やすくなるのは間違いない。勝てば楽しい。

いずれにしても、私はどんなカテゴリーにも属さない。いい監督というのは、選手たちの特性に試合を適応させるものだ。

ルカ・モドリッチとトニ・クロースがいたら、ハイプレスは期待できない。

脚にモーターがあるヴィニシウス・ジュニオールのような選手がいるのに、カウンターに頼らないなら、それは馬鹿だろう。

最後に例を挙げよう。

(クリスティアーノ・)ロナウドが目の前にいるなら、彼にどうやってボールを頻繁に送り届けるかを研究する。

(守備に)戻ってくたくたに疲れることを彼に求めることはしない。ズラタン・イブラヒモヴィッチも同じだ。

2つのタイプの選手が存在する。違いを生み出す選手と、走らなければいけない選手だ。

私はグアルディオリズムやサッリズムのようなイデオロギーを育ててきたことは一度もない。私の信条は、チームのアンデンティティだ」

選手たちを自分の戦術論にはめ込むのではなく、選手の特性に合わせた戦いを志向してきたアンチェロッティ。

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ロナウドやイブラには守備を求めるのではなく、彼らを生かすような戦いをすると語っていたようだ。

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