Jリーグのシーズン開幕を告げるFUJIFILM SUPER CUPで、3年ぶり3度目の優勝を飾った川崎フロンターレ。
19歳のDF高井幸大は今季公式戦初出場を果たし、チームの1-0完封勝利に貢献した。
川崎のアカデミーで育ち、昨季はプロ1年目ながらリーグ戦14試合に出場。夏にはU-20日本代表としてワールドカップを戦った。
192cmの長身センターバックはパリ五輪世代でもあり、将来的に非常に楽しみなタレントの一人だ。
「タイトルとともに勝利という結果で終われたのは、チームにとっても自分にとってもすごく自信になりました」
昨季のJ1王者であるヴィッセル神戸相手にフル出場した高井。試合の中では、昨季のJリーグMVP大迫勇也とたびたび対峙し、90分を通して安定したプレーを披露した。
「本当にそこ(大迫選手)が一番注意しなければいけないところでした。カウンターのところで少しやられる場面もありましたけど、チーム全体で意識できていたのでみんなで素早く帰陣することができましたし、良かったんじゃないかと思います」
大迫にタイトに行くシーンが多かったことに関しては「基本的に強いので、そこまでクリーンに奪おうという意識はなくて、ファウルくらいの気持ちではやっていました」と明かしている。
この日は、今季加入した34歳の元日本代表DF丸山祐市とコンビを組み、伸び伸びとプレーする姿も印象的だった。
「(丸山選手は)試合中とても声が出る選手ですし、自分だけでなくサイドバックやキーパーを含め全員とコミュニケーションを取ることができて、僕もすごく助けられた部分があります。そういうところは真似していければいいなと」
過密日程の川崎は、ACLを勝ち進めば今後しばらく週2試合が続いていく。13日に行われたアウェイ山東泰山はジェジエウと大南拓磨がセンターバックコンビを組んでおり、スーパーカップの高井&丸山との2セットで今後も起用されていくことになるかもしれない。
「出番が来たら常に自分のフルパフォーマンスを出せるよう、日頃の練習からコンディションを高めながらやれれば自ずと良い結果になると思っています。試合に出たら、まずはDFなのでゼロで抑えるというところは一番意識したいですし、自分の得意なところ…ビルドアップや前につけるボールは自分の特徴だと思っているので、センターバックの仕事をこなしながらそこもやれればいいかなと思います」
川崎でのプレーはもちろんのこと、4月に行われるパリ五輪最終予選に向けてという意味でも、高井の今季のパフォーマンスには大いに注目したい。