ポルトガルの将来を担う大器として期待されている19歳のベンフィカMFジョアン・ネヴェス。先週、彼は母サラさんを亡くした。

『A Bola』などによれば、50歳のサラさんはガン治療を数か月受けていたが、容態が急速に悪化し、搬送された数時間後に息を引き取ったそう。サラさんは体育教師として尊敬される存在だったという。

ネヴェスは19日のヴィゼラ戦に先発出場していたが、病院に駆けつけるために後半20分すぎに交代になった。葬儀の翌日は練習を免除されたものの、試合への出場を志願。母の死から4日しか経っていない23日に敵地で行われたELトゥールーズ戦にフル出場している(0-0のスコアレスドロー)。

ピッチ上では全力でプレーし続けたネヴェスだが、試合後に1000人以上のベンフィカサポーターが自分の名前を歌うのを聞くと思わず涙していた。

同紙では「彼の涙は絶大な影響を与え、すべての人に感動を与えた」と伝えている。

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同じく若い頃に母親を失くしている元ベンフィカのジョアン・カンセロ(現バルセロナ)も「この子たちはピッチ内外で特別な存在だ」と反応。また、イヴァン・ラキティッチも感激したそうでこのようなメッセージを送っていたそう。

「ここ数日、彼はネガティブな経験をした...なんて不幸だろうか...。まずは彼にたくさんの励ましを送りたい。とても大変な時だからこそ、僕らサッカー界全体がジョアンと彼の家族を抱きしめてあげたいんだ。家族はかけがえのないものだからね。大変な時期だったのに、状況を好転させることができる彼の強さ…それは精神的な強さと彼自身を投影したものだ。ベンフィカとポルトガルのサッカー界は、彼とともに確かな未来を歩んでいる。早く彼の笑顔が見られることを祈ろう。トゥールーズ戦での涙は僕らに感動を与えた。とても心が痛いので、彼にビッグハグを送りたい」

ネヴェスについては、あのジョアン・フェリックスも「自分の弟と同世代なので昔から知っている。五つ星だ。小柄だが、デュエルで一度も負けたことがない。技術的にも非常に優れている。19歳ながら、30歳のような考え方をしている」と賞賛している。

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