今夏、シュトゥットガルトからバイエルン・ミュンヘンへ移籍することが決まった伊藤洋輝。
2023-24シーズンのシュトゥットガルトはバイエルンの3位を上回るリーグ2位と大躍進を遂げ、伊藤も主力として活躍したがそんな彼をバイエルンがさっそく引き抜いた形だ。
ブンデスリーガのライバルクラブで活躍した選手の獲得はバイエルンの特徴的な補強戦略であり、その無慈悲さこそが今日のバイエルンを作り上げてきた。
そこで今回は、伊藤と同じく国内で活躍してバイエルン移籍を果たした外国人選手たちを見ていきたい。
バンジャマン・パヴァール(インテル)
昨夏からイタリアのインテルでプレーしているフランス代表DFのバンジャマン・パヴァール。
ユース時代はリールの下部組織で育成されたがトップチームでは戦力になりきれず、2016年に当時2部のシュトゥットガルトへ。しかしここで大きく花を開かせた。
初年度から2部リーグ優勝に貢献し、昇格後も継続的に活躍。フランスA代表に選出されると2018年にはロシアワールドカップに出場し、フランス不動のサイドバックとして優勝を果たしている。
2019年にバイエルンへ移籍。主力としてリーグ4連覇に加え、UEFAチャンピオンズリーグ優勝にも貢献した。
ダヨ・ウパメカノ(バイエルン)
現在開催中のEURO2024にも出場しているフランス代表DFのダヨ・ウパメカノ。アフリカのギニアビサウにルーツを持つ選手だ。
母国フランスではヴァランシエンヌなどで育成され、弱冠16歳だった2015年にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへ移籍。南野拓実や奥川雅也ともプレーした。
2017年には系列クラブであるRBライプツィヒへ加入し、10代ながら守備の要を担うと世界的に注目を集めるようになった。
その後2021年にバイエルンへとステップアップ。これまで主力として活躍してきたが今季はミスも目立ち、チームはブンデスリーガ12連覇を逃している。