今月3日にパリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18人の発表がされる。これまでアジアの舞台で輝きを放ってきた大学生ストライカーは五輪メンバー入りを熱望している。
筑波大FW内野航太郎は昨年開催されたアジア大会5試合4得点の活躍でチームを大会準優勝に導く原動力となり、パリ五輪最終予選となるAFC U-23アジアカップでは準々決勝カタール戦でチーム4点目となるダメ押し弾を決めた。
大学生最強と称される身長185センチの大型ストライカー内野に、パリ五輪メンバー入りへの思い、筑波大蹴球部で得た成長、世代別代表の経験、キャリアの展望などを聞いた。
世代屈指の長身ストライカーはプロの壁に当たる
――サッカーをいつから始めましたか。
藤が丘幼稚園の年中ですね。友達がサッカーを始めると言っていて、自分もそれならやろうかと始めました。
――中学から横浜F・マリノスのアカデミーに入団されましたけど、いかがでしたか。
「レベル高いな」と思いました。まずマリノスに入れることがうれしかったですし、そのときはめっちゃ興奮しましたね。
――アカデミー時代の印象的な思い出やエピソードがありましたら教えてください。
高校3年のときのプレミアリーグEASTで得点王(21得点)を取ったところが1番印象に残っています。
――高3でここまで得点を伸ばせた理由を教えてください。
1年間通して離脱しなかったところが1番大きいと思います。ユースの練習がものすごくきつくて毎日がしんどかったんですけど、それを乗り越えられたから出た結果だと思います。
――得点を重ね、世代別の代表にも選ばれていた中でトップチームへの昇格を逃しました。その際に思ったことや決意したことなどを教えてください。
マリノスのトップチームに参加したときに、(同じポジションの)アンデルソン・ロペス選手がライバルでした。実際に生でプレーを見て、「差があるな」と感じました。
1年目でロペス選手と戦って、(ポジション争いに)勝って試合に出られるかと言われたらそのときは「勝てないな」と思った。大学で自分を見つめ直して、もっと大きくなってプロに即戦力で入れるようにしたいという思いになりました。
――ロペス選手から感じた差を教えてください。
外国人選手が自分のポジションは多いと思うんですけど、身体の大きさや強さが違うし、ゴール前以外のところでの「できる仕事の量」が全然違うと感じました。
――この時期の世代別代表の活動を振り返って、刺激を受けていたりとそういった思い出はありましたか。
世代別代表に何回か呼んでいただいたときは、同世代でもうプロでやっている選手もいました。
そのときだったらセレッソの北野(颯太)選手がJで出ていたりしました。そういった選手からすごく刺激をもらいました。でも代表に入るだけじゃなくて、自分が代表を引っ張っていけるようにならないといけないと思っていました。