パリ五輪の初戦でパラグアイに5-0の完勝を収めたU-23日本代表。

グループステージ突破に向けて最高のスタートを切ったこの試合で、決定的な仕事をした3名の選手をピックアップした。

三戸舜介

まずは、初戦で大きすぎる先制点、そして追加点を決めた三戸舜介。

五輪直前のフランス戦に続き左寄りのトップ下で先発すると、中盤でボールを引き出しながら躍動する。

1点目に関しては「トラップした後に(周りを)見たらフリーだったのでちょっと時間ありすぎたんですけど、うまく決めることができてよかったです」と三戸。

2点目は「クロスを上げる前から(斉藤光毅と)目が合っていて、ドンピシャのボールが来たのであとは決めるだけでした」とのことで、昨季スパルタ・ロッテルダムで一緒にプレーした2人の連携が光った。

藤田譲瑠チマ

まさに藤田譲瑠チマ向きの試合だったと言える。

序盤はパラグアイが守備時4-4-2の形で藤田へのパスコースを常に警戒。ボールに触る機会が少なかったが、25分にウィデル・ビエラが退場して10人になったことで藤田のプレーエリアにスペースが生まれた。

そこからは彼の独壇場。巧みなフェイクで相手のプレスを剥がし、持ち味である縦への速く正確なパスで次々とチャンスを演出。キャプテンとしてチームメイトに声もかけ続け、大勝の原動力となった。