神奈川県の南東部に位置する横須賀市。三浦市などを含む「横三地区」の中核都市であり、海軍の街として知られている。

横須賀は、政治家の小泉純一郎氏や小泉進次郎氏の出身地であると同時、サッカーでもこれまで何人もの名選手を生み出してきた。

そこで、横須賀市出身で代表的な5名のサッカー選手を紹介する。

寺田周平

1975年6月23日生まれ

2000年代、箕輪義信、伊藤宏樹とともに「川崎山脈」と評される強力3バックを形成した189cmの元日本代表センターバック。

日産FCジュニアユースから横須賀高校、東海大学を経て、1999年にJ2の川崎フロンターレへ加入。当時にしては珍しい長身ボランチだったが、度重なる怪我もありセンターバックへ転向した。

2004シーズンに28歳でスタメン定着を果たすと、チームも圧倒的な強さで5年ぶりのJ1復帰を実現。寺田は昇格後も安定したパフォーマンスを発揮し、2008年5月には32歳と339日で日本代表デビューを飾っている。

2010年に川崎で現役を引退。指導者の道へ進み、2020年からコーチとして鬼木達監督をサポートしたのち、今年J3の福島ユナイテッドFCの監督に就任している。

石川直宏

1981年5月12日生まれ

Jリーグ史に名を残したスピードスター。

中学時代から横浜F・マリノスのアカデミーで過ごし、2000年にトップチーム昇格。当時世代別代表として期待されていたが出場機会に恵まれず、直訴の末に2002年4月、FC東京へ期限付き移籍した。

この年就任した原博実監督のもと、新天地で水を得た魚のようにハイパフォーマンスを見せると、2003年8月に佐藤由紀彦とのトレードのような形で完全移籍。以降、日本代表6キャップを記録しつつ、FC東京を象徴する選手になっていった。

J1で15ゴールを決めた2009シーズンには、一時アンストッパブルな活躍ぶりを披露。しかし怪我もあって徐々に成績を下げ、2017年に現役を引退。現在はFC東京でコミュニティジェネレーターを務めている。