今季限りでマンチェスター・シティを退任する可能性があるジョゼップ・グアルディオラ監督。
世界最高峰の名将といえる人物だが、あくなき探求心だけでなく、冷徹さも兼ね備えているようだ。
『Guardian』のインタビューで、かつてシティでプレーした現アーセナルのウクライナ代表オレクサンドル・ジンチェンコがそれを認めた。
彼は自らの自伝にも綴った、シティ時代の練習中にあったグアルディオラ監督との事件を回想。ジンチェンコはパスミスを指揮官から批判されると口答えしてしまったそうで…。
「大声でこう言ったんだ。『監督、僕は1度だけパスを間違えただけですよ』って。彼のリアクションは信じられないものだった。
ペップは『OK、OK、ソーリー、ソーリー、ジンチェンコさん、申し訳ない』と言った。『OK、みんな、ありがとう、全員中に入ってくれ』と言うと彼はロッカールームに歩いて行ってしまった。
練習が終わってしまったのは、すべて僕が言い返したせいだった。やばいことになったのが分かった」
ジンチェンコから口答えされたグアルディオラ監督は、怒鳴り返す代わりにそこで練習を打ち切ったとか…。
次の試合で控えに降格させられたというジンチェンコだが、今ではこう思っているという。
「聞いてほしい、まず何よりも自分が間違っていた。即行で理解したけど、すぐに彼のオフィスに行って謝ったのでは馬鹿みたいだ。
試合前日だったし、彼の頭はゲームプランのことでいっぱいだったのは分かっていた。でも、試合後に謝ったよ」
後日、あらためて謝罪したそう。