なでしこジャパンの選手たちもプレーする英女子トップリーグのWSL。
17日にはグディソン・パークでエヴァートン対リヴァプールのマージーサイドダービーが行われ、林穂之香と長野風花が先発出場した。
前半40分、長野が林を倒すと主審はPKを宣告。ただ、ペナルティエリアの外だったように見えた(動画1分20秒から)。
結局、このPKが決勝点となり、1-0でエヴァートンが勝利。
ただ、『BBC』は「物議を醸すPK判定」、『Guardian』では「(長野の)林へのファウルは明らかにエリアの外だった」として写真付きで伝えていた。
リヴァプールはボールポゼッションでは66%と圧倒しており、後半にはきわどいシーンでPKを貰えず。マット・ベアード監督は判定に憤慨していた。
「エヴァートンは試合を通して何も作り出せなかった。彼女たちは試合に勝つチャンスをプレゼントされた。
今日の審判団に失望させられた。結局、あの判定が勝点1や勝点3の可能性を失わせた。
あれはPKではない。そういうことだ。試合の難しさを完全に変えてしまった。審判は視界を遮られることもなく見ている。私でも接触はペナルティエリア外だったことが見えた。
正直、あきらめた。我々だけではなく、毎週のように起きているからね。今日はあれで試合がダメになった。100%だ」
ただ、WSLにはVARが導入されていない。
そのうえで、ベアード監督は「ここにVARのための金はない。審判団を正しく扱う必要がある。正直、何が答えなのか分からない。どの監督も毎週同じように感じているはずだ。ファウルスローもお咎めなし。あれはVARにエリア外だと言われるまでもないものだった。クレイジーだ」とも述べていた。