アウェイで連勝した11月シリーズをもって今年の活動が終了した日本代表。
破竹の連勝街道で迎えたアジアカップ、まさかの準々決勝敗退という形でスタートしたが、9月から始まったワールドカップ最終予選ではグループ首位を快走している。
そんな2024年の日本代表において、評価を下げてしまった選手を5名ピックアップした。
冨安健洋
今年1月のアジアカップでは、鬼神のごときプレーで日本代表をけん引した冨安健洋。紛れもなくチームのベストプレーヤーであったが、夏以降、選手としてのキャリア自体が暗転してしまった。
所属のアーセナルで今季開幕前に膝を痛めると、10月5日のサウサンプトン戦で復帰したものの怪我が再発。再度の離脱を余儀なくされている。
アーセナルのミケル・アルテタ監督は今週、心理面を考慮して冨安がしばらくチームを離れるとコメント。日本代表でも冨安不在の状況が当たり前となりつつある。
今はとにかく復帰を目指して一歩一歩前へ進むしかないが、アジアカップで吉田麻也がつけていた22番を受け継いだ26歳の「これから」が心配される。
板倉滉
昨年10月に手術で左足首の“ネズミ”を除去した板倉滉。ほぼぶっつけ本番で臨んだアジアカップでは、自らのプレーが準々決勝敗退につながってしまった。
その後立ち直り、所属のボルシアMGと日本代表でともにレギュラーの座を掴んでいるが、冨安不在の中で「DFリーダー」に足るパフォーマンスを見せているかというと微妙なところ。
日本代表の3バックでは右と中央でプレー。前での潰しで成長を感じさせる一方、背後への対応力は危うさを隠せない。また中央に入った際、負傷離脱した谷口彰悟の配球力に比べるとこちらもやや物足りない印象がある。
個としての能力が日本代表のスタメンに相応しいことは間違いない。ただ、期待されたほどの存在感は発揮できていないのが現状だ。