菅原由勢

2023年は文句なしの「評価を上げた選手」だった菅原由勢。第2期森保ジャパンで一瞬にしてレギュラーの座を射止め、アジアカップまでの連勝に大きく貢献した。

しかし肝心のアジアカップでは相手チームのターゲットにされ、守備の不安を露呈。2戦目のイラク戦からはベンチで毎熊晟矢を見守る立場になってしまった。

さらに、6月から3-4-2-1の新システムが採用されると、最終予選では堂安律が右ウィングバックのスタメンに定着。伊東純也と激しいポジション争いを繰り広げている。

11月のインドネシア戦、途中出場から1年ぶりのゴールを決めて奮起を見せたものの、状況は変わらず。今はプレミアリーグで研鑽を積みながら次のチャンスを待つしかない。

佐野海舟

昨年11月に鮮烈な代表デビューを飾り、アジアカップのメンバー入りも果たした佐野海舟。大会で活躍することはできなかったが、遠藤航、守田英正、田中碧にプレッシャーをかける人材として期待された。

ところが今年7月、不同意性交の疑いで知人の男2人とともに逮捕。鹿島アントラーズからマインツへの移籍が発表されてまもない時期だったこともあり、日本だけでなくドイツにも衝撃が走った。

23歳のMFはその後釈放されて不起訴処分となり、チームへ合流。ブンデスリーガ1年目ながら開幕から全試合に先発出場し、マインツでは確固たる地位を築きつつある。

課題だった中盤での立ち位置についても新天地で明らかに成長が見られるが、日本代表復帰の扉がいつ開かれるのか、現状はまだ見通しを立てることができない。