土曜日に行われた中国超級リーグ第17節、長春亜泰対広州恒大の試合で驚愕の事件が発生したという。
試合開始から間もなく、長春亜泰のMFワン・ショウティンが昏倒。広州恒大のFWヤン・リーユーの肩が顔に入ったことによって意識を失ったのだ。
舌を飲み込んだ形となった彼を治療するため、メディカルスタッフと担架が呼ばれ、救急車も会場へ入ってきた。
ところが、その救急車の扉が開かなかったため、ワン・ショウティンはおよそ3分間ピッチに放置されることになったという。
医師らがなんとかそれを破り、ワン・ショウティンは病院に運ばれた。幸いにして彼の健康には別状はなく、大きなダメージも確認されなかったとのことだ。
しかし、広州恒大の監督を務めているファビオ・カンナヴァーロ氏はこの事件に激怒。『AFP』によれば彼はメディアにこう話したという。
ファビオ・カンナヴァーロ
「組織委員会に提案したい。選手の命は絶対に無視できないものだ。緊急事態の状況では、数分も待つことはできない。
救急車と緊急医療機器は、常にドアを開けて準備をしておかなければならないものだ」