サッカーはフィジカルの戦いのみならず、ボールを扱う技術が要求されるスポーツである。ときに体格と筋力のみでプレーできる選手もいるが、それに加えて足元のテクニックがあれば百人力である。
今回は『GMS』から「非常に大柄な体格を持ちながらも繊細なボールタッチを備えていたストライカーたち」をご紹介する。
マリオ・マンジュキッチ
国籍:クロアチア
身長:190cm
バイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリー、ユヴェントスなど様々なビッグクラブでプレーしたマンジュキッチ。190cmを超える体格を持ちながらも、最高レベルの舞台で類稀なるユーティリティ性を見せていた選手であった。
ストライカーでも得点を狙うと同時に周囲のチームメイトを生かすための動きをこなし、サイドハーフとしてもプレーすることができ、さらに守備での貢献を求められればゴールへのこだわりすらも捨てることができた。
常に相手のディフェンダーの裏をかくことを考えながらも、重要な場面では味方のために身を粉にして働き、チーム全体の流れも重要視した。
エディン・ジェコ
国籍:ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
身長:193cm
エディン・ジェコは、そのキャリアを通じて、プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガなど、欧州のトップリーグの様々なクラブで実績を残してきた。彼のプレースタイルは決して華麗なスピードを武器にするものではないが、代わりにタイミングとポジショニング、そして確実なフィニッシュ力など技術面が光っている。
左右両足を使えるテクニシャンとして知られている上、空中戦ではその高さと強靭な体格で常に相手にプレッシャーをかける。一歩先を読んだ動きでスペースを作り出し、巧みなタッチでゴールネットを揺らす姿は、サポーターを魅了してやまなかった。