28日、アジア各地でワールドカップ・アジア最終予選の試合が行われた。

先日UAEとのアウェイゲームを2−0でものにし、貴重な勝点3を奪ってみせたハリルジャパン。

そこから大迫、今野、高萩らが続けて怪我のために離脱。メンバーの入れ替えを余儀なくされた中で、岡崎と酒井高徳を代わりにスタメン起用し、タイとの試合に臨んだ。

タイは3人のFWとチャナティップを同時起用する攻撃的な布陣で、タナポーンを中盤にあげて4バックに変更。いきなり激しいプレスをかけてきた。

しかし、早い時間に先制ゴールを奪うことに成功する。右サイドの裏に久保が抜けだして折り返し、それを受けた香川がキックフェイントからシュートを決めた。

さらに19分にはまたも久保からクロスが入り、ニアに飛び込んだ岡崎がダイビングヘッド。さらにリードを広げる。

その後日本はリズムを崩し、自らボールを大事にしようとしてパスミスを招き、ピンチを迎える場面が頻発する。

だがその中で今後は久保が自らシュートを決める。スローインの流れから自らカットインし、左足で豪快にネットを揺らした。

単純なミスの多さ、そして途中出場で左サイドに入った本田が試合に馴染めないなかで、日本はその後も一貫性のないプレーが続くも、その中でチームを救ったのはキャプテンマークを巻いた吉田。

83分に清武のコーナーキックから高さのあるヘディングを叩き込み、リードを4点に広げた。

その直後には長友がクリアミスからのブロックでPKを取られる場面があったものの、ティーラシンのシュートを川島が完全に読んでセーブ。

チームとしてのバランスがうまく作れない中で、前線では久保や岡崎、後方では吉田や川島が最後に粘って現実につなぎ留めたといえよう。問題はいろいろあったが、結果としては非常に良い物になった。

これによって4−0と大勝した日本は、得失点差の点でも大きなポイントを獲得し、グループ首位に浮上。深夜に行われる試合でサウジアラビアが大量得点をあげない限り、このポジションを守ることができる。

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