ワールドカップ最終予選でグループ首位を快走する日本代表。

強豪との2連戦となった10月シリーズを1勝1分で乗り切り、8大会連続の本大会出場にまた一歩前進した。

そうしたなか、代表チームでスタメンとして活躍する一方、クラブでは難しい状況に立たされている選手たちがいる。

今回はそうした選手を3名ピックアップした。

鎌田大地

1996年8月5日生まれ(28歳)

MF/クリスタル・パレス所属

まずは、この夏ラツィオからプレミアリーグのクリスタル・パレスへ移籍した鎌田大地。

フランクフルト時代の恩師オリヴァー・グラスナー監督がチームを率いていること、さらに昨季主力の一人だったフランス代表MFマイケル・オリーセが移籍したこともあり、28歳の日本代表MFに対する期待は非常に高かった。

鎌田は開幕からここまで、リーグ戦全8試合に出場(5試合先発)。3-4-2-1のボランチやシャドーというフランクフルトの時と同じポジションで起用されているが、イングランドの激しいフットボールの中でなかなか持ち味を発揮できていない。

とくにボランチでは地元メディアが「起用法が間違っている」と指摘するほど停滞。ただ、シャドーには絶対的エースのイングランド代表MFエベレチ・エゼや市場終盤にアーセナルから緊急補強した地元出身のFWエドワード・エンケティアがいる。

トップにも昨季16得点のFWジャン=フィリップ・マテタがおり、彼ら3人が健在の間は鎌田も引き続き下がり目の位置での出場を余儀なくされそうだ。ただチーム自体も開幕8試合未勝利(3分5敗)と低迷。今後に関して予断を許さない状況と言える。