日本代表は20日、FIFAワールドカップ予選バーレーン戦に2-0で勝利し、世界最速で本大会出場を決めた。
この試合、ベンチスタートとなったMF鎌田大地は、63分に途中出場すると、わずか3分後に試合の流れを大きく変える先制点を記録。その先制点をアシストし、追加点も決めた久保建英とともに、ワールドカップ出場の立役者となった。
最終予選ではここまで2ゴールを決めるなど、代表では主力の一人として活躍を見せる鎌田だが、所属クラブであるプレミアリーグのクリスタル・パレスでは難しい時間を過ごしている。
直近のリーグ戦10試合のうち、先発出場はわずか2試合、ここまでリーグ戦0ゴール0アシストと、チームの中心にはなれず、控えに甘んじている現状だ。
クラブでは苦戦が続いている鎌田だが、英メディア『Football Insider』は20日、日本人MFについて「キャリアを好転させるチャンスがある」と報じた。
同メディアは、鎌田がクラブで結果を残せていないことを指摘しつつ、「それでも、彼が代表で主役になることを止めるものはなかった」と、バーレーン戦での活躍を評価した。
加えて同メディアは、今夏が鎌田とクリスタル・パレスの両方にとって重要なものとなると報じている。
クラブのスポーツディレクターが変わったことで、多くの選手の移籍が起こると考えられており、中でも、現在のチームの主力MFであるアダム・ウォートンが退団すれば、鎌田が出場機会を得るきっかけになるという。
記事では、「カマダは下降気味のキャリアを好転させ、彼の才能がプレミアリーグでも通用することを証明する機会を得られるかもしれない」とし、「ウォートンが退団すれば、チームはキラーパスを出せるボックス・トゥ・ボックスのMFを必要とするが、それはまさにこの日本代表が得意とするプレーであり、彼はそれを証明する必要がある」と述べられている。
代表での活躍をクラブでも再現なるか、鎌田の再起に注目だ。