八村塁らを欠くレイカーズ臨んだ『LA対決』
MANATOが登場したのは、敵地インテュイット・ドームで行われたレイカーズ(西地区
4位・19勝7敗)とクリッパーズ(西地区14位・6勝21敗)の一戦。MCの副島淳、解説の佐々木クリスとともに都内のスタジオで戦況を見守ったが、八村塁、オースティン・リーブス、ディアンドレ・エイトンを欠くレイカーズは、5連敗中のクリッパーズを相手に序盤から苦しい展開を強いられる。
第1クォーターで15-28とクリッパーズにリードを許すと、第2クォーターには、ルカ・ドンチッチが負傷交代。40歳のレブロン・ジェームズが36得点と気を吐いたが、わずかに力及ばず。レイカーズは88-103で敗れた。

レブロン・ジェームズのオールラウンド性が見えた希望ある敗戦
「僕もチームへの愛が深いNBAファンのみなさんと同じように、試合の勝敗に気持ちが左右されやすいタイプなので、試合に負けた今は本当に悔しいです」
番組を終えたMANATOは、応援するレイカーズの敗戦に唇を噛んだが、「レブロン・ジェームズがボールを持てば、まだまだゲームを支配し、チーム全体を動かせることがわかった点は収穫ですし、チームにとって意味のある敗戦だったのではないかと思います」と、今後のゲームに期待を寄せた。

「LA対決」を終えたレイカーズの次の試合は、日本時間の12月26日(現地時間25日)に行われる「クリスマスゲーム」で、ヒューストン・ロケッツと対戦する。
NBAの伝統行事として行われる「クリスマスゲーム」は、近年は5試合が行われ、いずれも優勝候補やスター選手のそろうチーム同士の対戦が組まれている。
「お客さんや選手からも、クリスマスゲームでしか感じられないような熱を感じますし、ロケッツのケビン・デュラント(37歳)とレブロン・ジェームズ(40歳)との対戦は今から本当に楽しみです。面白い試合になることを期待したいです」
BE:FIRSTの一員として活躍を続けるMANATOだが、大のNBA好きが高じて2024-25年シーズンからバスケット番組に度々出演し、情報発信を続けている。
「僕はバスケットのプレー経験がなく、コートに立つ選手の気持ちを味わったことはありませんが、NBAに詳しい共演者の皆さんからたくさんのことを学ばせていただいます。自分でも英語の実況音声のウィットに飛んだ言い回しを参考にしたり、各チームの情報を調べたりして、試合について的確に話せるように心がけています」
解説の秘訣をそのように明かすMANATOは、「参考にしている解説者」として、この日の中継で共演した佐々木クリスの名を挙げた。
「先日も、クリスさんはステフィン・カリー選手(ゴールデンステート・ウォリアーズ)に質問を投げかけて、カリー選手に褒められていましたが、深い知識とバスケットに対する深い愛情を持っているのに、初めてバスケットを観る方にもわかりやすく説明をされていて、僕はいつも隣でそのすごさを感じながら過ごしています」

バスケットボールに関する情報発信を続けてきたMANATO。その影響もあってか、最近ではレイカーズのユニフォームやキャップを身につけてBE:FIRSTのライブにやってくるBESTY(ベスティ・ファンの総称)の姿が増えているという。
「BE:FIRSTは、自分の好きなものを作品に持ち込む傾向があって、僕はドリブルの練習風景をMVに入れてもらったこともあります。バスケットは音楽やラップにも精通しているので、バスケ選手がラップを歌ったりする光景も決して珍しくはありません。音楽とバスケ、スポーツを掛け合わせた世界にはもっと可能性があると思いますし、それを広げていくことが、僕がNBA のお仕事に関わらせていただく意味に繋がっていくのかもしれない。僕の発信をきっかけに、バスケットボールや音楽を好きになってくれたとしたら、本当にうれしいですよね」と思いを明かした。
河村勇輝選手の活躍が高いモチベーションに
MANATOといえば、福岡第一高校の同級生であり、現在は負傷からの復帰を目指している河村勇輝選手と交友があることでも知られている。今年2月、人生で初めてオールスターゲームを観戦した際には、河村や富永啓生(現・レバンガ北海道)らと現地で交流する様子をSNSに投稿し、話題を集めた。
「僕らはいま、BE:FIRSTとして活動させてもらっていますが、自分たちと同じ24〜26歳よりも若い世代が、徐々に活躍する場面が増えてきていて、『自分たちの世代がそれぞれの業界を引っ張っていかなければいけないんだ』という責任感を自分自身も感じるようになりました。その点においては、同い年の河村選手や、少し年上の八村選手がグローバルに活躍している姿は本当に刺激を受けますし、高いモチベーションが生まれる一因にもなっています」

バスケットから多くの刺激を受けたMANATOが在籍するBE:FIRSTは、「グループとしても大きな目標だった」と話すアジア、ヨーロッパ、北米の全15都市を回る初の海外ツアーを行い、大成功を収めた。
「これまでずっと世界に出られていませんでしたが、それぞれの国で待ってくれている方がたくさんいることを肌で感じる時間でした。時期はいつになるかわかりませんが、また近いうちにパフォーマンスを見せられたらなと思っています。そして、来年は味の素スタジアムでのライブ(5月16、17日)も決まっているので、数年後に自分たちのキャリアを振り返った時に『歴史的で偉大なライブだった』と言ってもらえるような思い出に残る日にしたいです」
執筆:白鳥 純一
