「Future Kid Takara」とは

NHKエンタープライズとアニメーションスタジオのSTUDIO4℃が制作し、Jリーグが協賛と制作協力を行った本作は、地球温暖化や気候変動について総合的に学べる全11話のショートアニメーションで構成されている。
2100年後の未来から来た少年・タカラ(梶裕貴)が、現代を生きる少女サラ(吉田帆乃華)やいとこのシュガー(戸田恵子)と出会い、世界各地で見られる地球温暖化の影響を目にしながら、様々な解決の糸口を考えるストーリー内には、元サッカー日本代表で、現在はJリーグ特任理事を務める小野伸二氏、中村憲剛氏、内田篤人氏の3名も登場。プレミア上映会では、小野氏らの登場回も放送された。

全11話のアニメーション・シリーズのうち、スポーツと気候変動をテーマとした「温暖化でスポーツができない?」には小野伸二氏、中村憲剛氏、内田篤人氏の3名が本人名義で作品に出演。小野氏は上映を楽しみにする観客の前にリフティングで登場し、その巧みな技術に会場は盛り上がりを見せた。

全11話のアニメーション・シリーズのうち、スポーツと気候変動をテーマとした「温暖化でスポーツができない?」には小野伸二氏、中村憲剛氏、内田篤人氏の3名が本人名義で作品に出演。小野氏は上映を楽しみにする観客の前にリフティングで登場し、その巧みな技術に会場は盛り上がりを見せた。
小野:自分の演技の下手さを実感しまして、正直少し恥ずかしかったです(笑)。
小野:僕よりも上手くて。(笑)。迫力満点でしたね。見事なパス回しやナイスゴールも決めていて。とにかく上手すぎました。

吉田:はい!実は、小野選手にリフティングのやり方を教えてもらいたくて……。
小野:まずはボールの中心を蹴ることが大切なので、なるべく動かずにボールの位置をコントロールしながらバウンドさせて、受けやすい場所に上げ続ける感覚を身につけてください。
梶:僕は“子供の頃に小野伸二さんのプレーを見てきた世代”で、僕にとってのスーパースターでもあるので、このような形で、小野さんの柔らかいボールタッチを見ることができて。感動しました。今日のイベントに参加して良かったです。
戸田:私も海外に観戦に行くくらいサッカーが大好きなので、梶さんと同じく「小野さんにお会いできる」ことを知り、この日を楽しみにしていました。正直半分くらいは、小野さんに会うために、イベントの参加を決めたくらいです(笑)。

辻井:「FUTURE KIT TAKARA」の作中にあったように、温暖化の影響により、雨や線状降水帯、台風といった気候を理由にした試合の中止が、2018年の前後で約5倍に増えていて、深刻な問題だと思っています。
そのためJリーグでは、試合を見に来てくださっているファン、サポーターさんと一緒に、なるべくCO2が出ない社会を作る取り組みも始めているところです。
小野:そうです。全国30以上の小学校を周り、気候変動について皆さんと考える取り組みを行ってきました。サッカーとサステナトークを合わせた講演は、これまでに
4000人を超える小学生の皆さん、保護者の方含めると1万人近くに及ぶみなさんに参加していただいております。
小野: 僕自身も100%理解しているわけではありませんが、 Jリーグ執行役員(サステナビリティ領域担当・東京大学未来ビジョン研究センター教授)の江守正多教授に講義をしていただいて、まずはみなさんに地球温暖化の現状を知ってもらおうという思いで、活動をしてきました。
みんなで学ぶ2100年の未来

暖かいイメージのある沖縄だが、周囲を海に囲まれている影響で、陸に比べて温度が上がりにくく、温暖化の影響を受けにくいそう。
続けて、「スマイルフットボールツアー」の中で、小野さんが子どもたちに出しているクイズが紹介された。「2100年の天気予報」は意外な結果に……。

プレミア上映会では、中小企業をイメージした作業服がトレードマークのアーティスト、明和電機もライブパフォーマンスを披露。イベントの趣旨に沿った「Jolly Jolly Journey」、「地球のプレゼント」の2曲で、会場を盛り上げた。
さらにイベントの終盤には、万博の国連パビリオンの総責任者を務めたマーヘル・ナセル氏や、全員で本作の主題歌として使われている「地球のなみだ- FUTURE KID TAKARA -」の作詞を担当した歌人の俵万智氏のビデオメッセージも上映され、大円団で幕を下ろした。

11月にNHK Eテレでも放映された全11話の「Future Kid Takara」は、学校などの教育現場や、さまざまな環境学習の場で、無料で使うことを想定されている。

