日本代表は、18日にボリビアとの親善試合を行う。
FIFAランキング76位のボリビアは、2026年W杯南米予選で7位に滑り込み、来年3月の大陸間プレーオフ行きをつかみ取った。
標高4100メートルの高地エル・アルトでのW杯南米予選最終節では、王国ブラジルを1-0で撃破する金星を挙げている。
そのボリビアは、今月のアジアツアーで日本・韓国と対戦するが、代表選手招集をめぐるトラブルが起きた。
当初、国内の強豪クラブであるボリーバルから4選手が代表メンバーに選出されていた。
代表合宿は今月7日にスタートしたが、ボリーバルはザ・ストロンゲストとのダービーマッチが9日に控えていたため、その試合後に選手を派遣したがったが、オスカル・ビジェガス監督は、その要請に不快感を示したとされている(FIFAのインターナショナルマッチウィンドウ期間は10日から)。
そのため、指揮官は、ボリーバルの4選手を代表から外す可能性があるとされていたが、『Correo del Sur』によれば、「代表に招集されていたボリーバル選手4人は、アジア行きの便に搭乗しなかった。そのため、彼らは韓国と日本との試合を欠場することになる」と伝えた。
そうしたなか、かつて横浜マリノス(現横浜F・マリノス)でプレーした元ボリビア代表フリオ・バルディビエソが、この件について言及した。
53歳のバルディビエソは、1994年W杯に出場するなどボリビア代表として歴代8位タイとなる85試合に出場したレジェンドで、1997~1998年にマリノスの10番としてJリーグで活躍した。
『EL DEBER』によれば、バルディビエソは、代表選手招集をめぐる騒動についてこう述べていたそう。
「私はあるクラブの会長と話さなければならなかった。彼には国に迷惑をかけないでくれと伝えた。
これはバルディビエソ個人に対するものではなく、代表チームのためだと。選手たちは行かなければならない」
彼は2015年から2016年までボリビア代表監督を務めた経験があり、その当時を振り返りつつ、語っていたようだ。
バルディビエソは、ボリビア代表を率いて11試合で1勝10敗という戦績に終わったために、1年と持たずに解任された。
当時、『Montevideo』は、「バルディビエソは、成績不振に加え、選手や関係者との衝突が相次いだことを受け、代表監督を解任された。気性の激しさで知られる彼は、ピッチ上での失敗に加え、選手らとの衝突で批判の的となった」と伝えていた。
ボリビアは14日にテジョンで韓国と対戦し、18日に東京の国立競技場で日本と対戦する。
井上大輔(編集部)
