世代別イングランド代表にも選出された経験を持つMFハン・ウィルホフト=キングが大学進学の経緯を明かした。

今年1月よりイギリスのオックスフォード大に進学する19歳のウィルホフト=キング。

6歳からトッテナム(プレミアリーグ)の下部組織で育ち、2024年にはマンチェスター・シティの下部組織に移籍。イングランド代表U-16でも2試合に出場し、将来を期待されていた。

シティではトップチームの練習にも参加していたが、「マンチェスター・シティU-21に来たからといって、そこで諦める選手はそう多くないと思う」とプロ選手の道ではなく、名門オックスフォード大への進学を決意。『ガーディアン』に決断の理由を明かした。

「幻滅したとは言いたくないが、気づいたんだ。不思議なことに、ファーストチームでのトレーニングは本当に楽しみなものではなくなってしまった。だって、ただプレッシャーをかけられるだけだったから。30分、いや60分も犬のようにボールを追いかけ続けるんだ。あまり楽しい経験ではなかった。特に(ケヴィン)デ・ブライネや(イルカイ)ギュンドアン、(フィル)フォーデンにプレッシャーをかけようとすときは、彼らに近づくこともできない。だからやりたくないという気持ちがスター選手への憧れを上回ってしまう」

シティでは契約延長の話もあったが、断って大学進学を選んだ。同選手は「楽しくなかったんだ」と素直な思いを吐露した。

「何が原因だったのかは分からないけど、環境のせいかもしれない。それに、よく退屈するんだ。練習して家に帰っても、特に何もしていない。いまと比べると、1日の中で何時間も過ごすのに苦労するんだ。勉強したり、友達と出かけたり、大学のファーストチームでプレーしたり、大学ではそうではない。

サッカーではいつも刺激が足りないと感じていた。でも誤解しないでほしいのは、サッカーは大好きだ。でも、もっと何かできるはずだと感じていた。何時間も無駄にしていたんだ。何か違うものが必要だったし、オックスフォードは刺激的だった。周りの人たちも。それが理由だと思う」

また、プロ選手として活躍できるかどうかの不安や、長期的に大学進学の方が安定していると語ったウィルホフト=キング。「チャンスをつかみ、そこで全力を尽くしたという確信を持ってサッカーから離れられる。それが僕にとって、ずっと慰めになっている」と、大学では法律を専攻する。

筆者:本田建(編集部)

This article is a sponsored article by
''.