現在J1で9位と、またしても優勝争いに絡めなかった浦和レッズ。
昨年9月からマチェイ・スコルジャ監督がチームを率いているが、別の人物が監督に就任していた可能性もあったようだ。
ドイツのサッカー専門サイト『Transfermarkt』は19日、同国1部のケルンやマインツの監督を務めた経験を持つアヒム・バイアーロルツァー氏のインタビュー記事を掲載。
同氏は自身のキャリアを語る中で、浦和との交渉があと一歩で消滅した舞台裏を初めて語った。
同氏は2021年にRBライプツィヒの暫定監督としてイングランドの強豪マンチェスター・シティを破った実績があり、その後はドイツ3部のレーゲンスブルクでクラブの取締役役員やスポーツディレクターを務めるなど、指導の現場からは離れていた。
再び監督業への意欲が再燃した昨年の夏、浦和から接触があったという。
バイアーロルツァー氏は「私はロンドンにいて、(浦和の)スポーツディレクターに私の哲学を提示しました。最終的に現在の指揮官、マチェイ・スコルジャに決まりました」と、破談の経緯を明らかにした。
それでも同氏は「海外(挑戦)にとても興味があるので、ドイツにこだわりません。新しい刺激を求めるのは人生のテーマでもあります。ただ、レーゲンスブルクを3部に落としたまま離れたくありません。クラブへの敬意として」と、今も海外挑戦に興味を示しているものの、すぐにレーゲンスブルクを離れるつもりはないと明言した。
ライプツィヒのアカデミーの監督やトップチームのアシスタントコーチを歴任し、レッドブル・グループとのつながりが深いバイアーロルツァー氏。
今季から同グループにJ2のRB大宮アルディージャが加わったことで、将来的に浦和のライバルとしてバイアーロルツァー氏が立ちふさがる可能性もゼロではない。
筆者:江島耕太郎(編集部)
