元日本代表の槙野智章氏が、J1浦和レッズで共闘した元日本代表MF柏木陽介氏の同クラブ退団について語った。
今月20日深夜に放送されたテレビ朝日系番組『見取り図じゃん』(木曜深夜0・15)に出演した槙野氏。「令和に通じる男の美学 やっぱり…カッケェ話」というコーナーで、柏木氏のエピソードを紹介した。
槙野氏は「(柏木氏は)もともと母子家庭で育っているので、お母さんから『困った人がいたら助けてね』と育てられている。サッカー界以外の方からも話を聞いて、相談に乗ってあげたり、すごく優しいやつ」と柏木を説明した。
その上で、コロナ禍の際に浦和から外食を制限されていたと明かすと、「柏木くんは人がいいので、『何かをしたい』『どこかに行きたい』という気持ちが日に、日に増していくんです」。「みんな断るんです。でも、彼は行くんです」と当時を振り返りつつ、浦和退団の秘話を明かした。
「(柏木氏は)沖縄県にあるしゃぶしゃぶ屋さんがあって、お客さんが来なくて潰れそうだと。そこにご飯を食べに行く、飲みに行ってお金を落としてあげないと潰れるんだと言って、沖縄の友達を連れてそこのお店に行ったと。退団を覚悟でそのお店を守るために外に行った。ただ、そのお店を救いたかったんです、ごめんなさいと」
2021年2月に浦和は公式サイトで「沖縄トレーニングキャンプ中、近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食は禁止としておりました。そのような状況の中、2月4日(木)16時~18時ごろの間に、飲食店にて当該2選手(柏木氏とFW杉本健勇)が外食を行ったことが判明しました」と声明を発表。同選手らがクラブの規律に違反したと説明していた。
その後柏木氏は、同年3月にFC岐阜へ移籍。
一部ファンから疑問の声も挙がっていた同件について槙野氏は「僕らからすると、アイツのあの行動はカッコ良かったよね」とコメントした。
柏木氏はサンフレッチェ広島でキャリアを始め、2010年から2021年まで在籍した浦和では天皇杯優勝やJリーグYBCルヴァンカップ制覇、AFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献。2023年にFC岐阜で現役を引退した。
筆者:本田建(編集部)
