サッカー界では、もはや高額な移籍金が当たり前のものになっている。ここ数十年に渡って経済的な発展を遂げたことにより、100億円を超える資金が投入されるのも珍しい事例ではなくなった。
多くの場合、大きな移籍金は前線の攻撃的な選手に投じられる。特にゴールを奪えるストライカー、そして個人の能力で状況を打開できるウインガーなどだ。
今回は『Givemesport』から「サッカーの歴史上最も高額な移籍金で取引されたウインガー」のトップ5をご紹介する。
5位:ギャレス・ベイル

(C)Getty Images
移籍した年:2013年
移籍金:8530万ポンド(およそ175億円)
2007年、ギャレス・ベイルはサウサンプトンからトッテナム・ホットスパーへと移籍した。その時は「期待の快速左サイドバック」としての加入だったが、6年後にはヨーロッパで最もエキサイティングなウインガーの1人になっていた。
2009-10シーズンにハリー・レドナップ監督によってより前線へポジションを変えたベイルは、紛れもない才能を見せつけてゴールを量産。2013年夏に当時の世界記録である8500万ポンドをわずかに超える移籍金でレアル・マドリーへと買われていった。
スペインで過ごした8年間は、クリスティアーノ・ロナウド&カリム・ベンゼマとともに「BBC」と呼ばれた強烈な3トップを作り上げ、チャンピオンズリーグ3連覇という素晴らしい記録を成し遂げている。
4位:エデン・アザール

(C)Getty Images
移籍した年:2019年
移籍金:8900万ポンド(およそ183億円)
エデン・アザールはまだ34歳である。怪我がなければまだサッカーを続けていただろうと思うと、非常にもったいないキャリアの終え方だったといえる。
リールでリーグアン優勝を導く活躍を見せ、2012年にはチェルシーへと移籍して素晴らしいパフォーマンスを見せつけた。イングランド・プレミアリーグの歴史上最高クラスのウインガーとしての評価を確固たるものにし、2019年にレアル・マドリーへと移籍した。
その際の取引額は8900万ポンド。チェルシーでの実績を考えればその価格は適正なものだったが、長期に渡るフィットネスの問題がスペインで顕在化し、レアル・マドリーでの4年間では76試合しか出場することができなかった。
