イングランド北部の都市シェフィールドに衝撃的なニュースが飛び込んできた。

英国メディア『The Telegraph』は25日、財政難に直面しているイングランド2部のシェフィールド・ウェンズデイに、同じ都市に本拠地を置くシェフィールド・ユナイテッドのアメリカ人オーナーが関心を示していると報じた。

同メディアによると、シェフィールド・ユナイテッドの経営に参画しているアメリカの『COHスポーツ』の代表者らがシェフィールド・ウェンズデイの管理者に問い合わせを行ったという。

だが、問い合わせの具体的な内容は明らかになっておらず、合併や買収などの「衝撃的な提案」をしたのではないかと推測されている。

シェフィールド・ウェンズデイは今年10月に経営破綻(管財人の管理下入り)を発表。これによりリーグ側から勝点12ポイントの減点処分を受けて、現在はイングランド2部で最下位に低迷している。

さらに、財務規則違反の疑いで、リーグから追加の勝点はく奪やその他の制裁を受ける可能性もある。

こうした状況にもかかわらず、150年以上の歴史を持つ同クラブには多くの実業家が関心を示しており、元ニューカッスル・ユナイテッドオーナーのマイク・アシュリー氏やアメリカの億万長者ジョン・マッケヴォイらが有力候補として挙がっている。

現在シェフィールド・ユナイテッドの経営を行っているCOHスポーツは、スティーブン・ローゼン氏とヘルミー・エルトゥーキー氏が共同オーナーを務めるアメリカ資本の投資グループで、スポーツ事業だけでなく、バイオテク企業やメディア関連事業などの幅広い事業形態に投資している。

今回、シェフィールド・ウェンズデイへ問い合わせを試みたCOHスポーツだが、『The Telegraph』は「同じ都市のライバルクラブが、同じグループに経営され、同じリーグで戦うことはほぼ不可能」と断じており、「COHスポーツからのさらなる問い合わせの可能性は低い」と予測している。

同メディアは、COHスポーツとシェフィールド・ユナイテッドにコメントを求めているが、未だ回答は得られていない状況だという。

シェフィールド・ウェンズデイの売却額は4000万ポンド(約82億円)にのぼるとされており、イングランドの老舗クラブがどのような運命をたどるのか、注目が集まっている。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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