フランスのマルセイユは26日、イングランドのニューカッスルとUEFAチャンピオンズリーグで対戦。ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの2得点の活躍もあり、2-1で勝利した。
元日本代表DF酒井宏樹らが所属していたことでも知られるマルセイユは、フランスでも屈指のサポーターが過激なクラブとして有名だ。
サポーターによるクラブハウス襲撃や、PSGとのダービーマッチ“ル・クラスィク”での暴力沙汰など、頻繁にサッカー界をにぎわせる事件を起こしている。
そんなマルセイユサポーターと、こちらも熱狂的なことで知られるイングランドのサッカーファンが衝突するとどうなるだろうか?
同試合はそんなサッカーファンの疑問の答えを提示した。
イギリス紙『The Sun』は26日、マルセイユ対ニューカッスルの試合前に行われた“心温まるサポーター同士の交流”を報じた。
フランス南部の都市マルセイユに訪れた500人のニューカッスルサポーターたちは各種でマルセイユサポーターと衝突。
地元警察は1000人以上の警察官を出動させたほか、「ニューカッスル・ユナイテッドFCのサポーターであると主張する者、またはそのように振舞う者が公道を走行したり駐車したりすることを禁止する」「マルセイユのオランジュ・ヴェロドロームスタジアム付近で花火装置を持ち込んだり、輸送したり、所持したり、使用したりすることを禁止する」という複数の声明を発表した。
また、地元警察はドローンを用いた治安維持についても予定していた。こうした厳戒態勢の中でも、SNS上では殴り合う両サポーターの様子が投稿されている。
一方で、両チームのサポーターが和解し、「アンチ・パリサンジェルマン」のチャントを歌う光景も見られたという。
ヨーロッパサッカーでは、こうした“フーリガン”による熱狂的な応援、トラブルもカルチャーのひとつである。死者、重傷者が出ない限りは伝統的で、ほほえましい光景なのかもしれない。
