日本代表FW伊東純也が所属するベルギー1部ヘンクとキットサプライヤーのNikeは1日、チャリティを目的とする特別ユニフォームを発表した。
このユニフォームは選手が試合で着用後に、チャリティオークションの実施を予定している。
Genk 2025-26 Nike “De Warmste Week”

ヘンク 2025-26 Nike 特別ユニフォーム
この特別ユニフォームは、ベルギーで毎年開催されているチャリティイベント「De Warmste Week」に合わせて発表された。
ダークネイビーを基調に、エンブレム、Nikeロゴ、そして各スポンサーロゴをすべて生地と同系色で塗りつぶしたステルスカラーとなっている。

ネームナンバーもベースの色にネイビーを使い、ホワイトのアウトラインで浮き上がらせるスタイルを採用。肩部分に浮かぶスカイブルーの「De Warmste Week」ロゴが際立つ。
一言で言えば、遠目には何も見えないユニフォーム。このデザインのコンセプトは「認知症」だという。

「De Warmste Week」は直訳すると“最も暖かい週”で、社会的に弱い立場の人々を支援するチャリティイベント。ヘンクでは今年のイベント期間中のテーマを認知症撲滅活動とし、さまざまな取り組みを行うとしている。
その一環として作られたのがこのユニフォーム。各パートナー企業の賛同を得て実現した「ロゴが見えないデザイン」は、第三者が外見からは判別できない認知症という症状と、その患者の苦しみを表現している。

「De Warmste Week」に向けた特別ユニフォームは500着限定で12月1日に発売されたが、12時間で完売したとのこと。Nikeの協力により、売り上げの全額が慈善団体に寄付される。
このユニフォームは、12月14日にホームで行われる第18節ウェステルロー戦で着用予定。試合後に選手がサインを書き入れたユニフォームは、オークションサイト「MatchWornShirt」に出品される。
筆者:立野敦史(Qoly LFB Vintage)
Qoly × LFB Vintageでユニフォームなどを販売する傍ら、Qolyでユニ記事を執筆。 メタル/ハードロックをこよなく愛するが、ジャズから歌謡曲まで実はただの音楽好き。世界一美しいエンブレムは絶対に旧サンマリノ代表とかたくなに言い続けている。


